インド プリー4 ドイツのアレとインドのソレ

 この投稿は1999年から2001年までのバックパックを背負って世界を放浪した話を書いてます

 写真を手に見ているのは黒くなった自分の姿だった 写真は自分を

中心に右半分を充分な余裕を残して一緒に写っている子供は左2/3

見切れている、、、、しっかりファインダーを覗いてシャッターを

切ったのにどうして、、、、、、

 写真のキリリとしたアチョーのオッサンの顔を見て思っていた

 今朝フォトショップで写真を受け取り 揺れるサイクルリキシャー

での出来事

 陽気な兄ちゃん夫婦はしっかり撮れていた やはり女性はニコっと

しているほうが好きだ きっと陽気な兄ちゃん夫婦は喜んでくれるだろう

 写真を手に早速アチョーのオッサンの家へ写真を届けに行く

今日も昼間なのにアチョーのオッサンは居た ひったくるように

写真を受け取ると大喜びしていた 子供達も自分の映っている

姿に大喜びだ ”ゆっくりしていけ!” ”メシ喰っていけ”風なことを

行っていたと思うが早々に家をおいとまする 奥にいる奥さんの

視線も怖かったがなにより陽気な兄ちゃん夫婦との時間があった

 一応待ち合わせの時間があるから一応その時間に行くが

やはり 居なかった 又 甘いミルクコーヒーを飲みながら気楽な

気持ちで待っていたが一向に来ない そして結局陽気な兄ちゃん夫婦

に直接写真を渡すことが出来なかった 陽気な兄ちゃんの更に陽気な

姿を見たかった 少しハニかんだ奥さんの喜ぶ顔を見たかった

 残念に思いながら待っても現れない2人の浜辺を後にする

 もう少し粘ってもよかったのだろうが2人は出発してしまったのだろう

と勝手に判断した 実はその背景には昨日洗濯していた外国のネーチャン

と『一緒に海に行く!』 という大イベントがこの後迫っていた

 外国のネーチャンとは今朝××があって××になり一緒に海! ということ

になった ヒマラヤを拝めなかった自分にシバ神は慈悲と思って

くれたのだろうか、、、、

ボサボサの後ろ髪を引かれながらコテージを後にしてイソイソ

宿に戻る 外国のネーチャンは中庭でタバコを吹かしながら本を

読んでいる まこと絵になる くわえタバコで『ヨー!』と本ごと

手を振る まこと絵になる 外国のネーチャンは聞けば家族と

インドに来ていて1人プリーを訪れているのだと言う

ちなみに 19歳のドイツ人

 つたない英語力をここでも国際力(喜怒哀楽のハイテンション)

でカバーし外国のネーチャン改めドイツの女の子を飽きさせない努力を

する それでも会話が続くのは”目に留まる1つ1つの物質はドイツ語で

何と発音するのか? という質問のお陰だ 自分の発音が面白いのか

変に発音してるのが面白いのか ドイツの女の子は笑いが絶えない

 ビーチで我がヘインズを脱ぎ短パン1丁で日光浴 目を閉じ太陽を

浴びていると ドイツの女の子もビキニを脱いでいた

              イラスト 山崎大悟

 エエーッ というリアクションはせずクールに ”ンー! インドの

空の下も気持ちいいねぇ!!”とベンガル湾越しの空を見ている

風でチラチラ ドイツの女の子改めドイツの女性 のある一部を

目は射抜く オッパイ越しの空はなんて青いんだ!!

 ドイツの女性曰く昨日海でマッタリしていたら近所の住人達が

ワラワラ集まってきてゆっくりできなかったから そのボディガード

らしい インド人に見られて嫌なのに自分はいいのであろうか、、

 信仰心は今もって無いが 神はちゃんと見ている!そう思った

暫く太陽を浴びていたが目だけが泳ぎっぱなしなので さそって

青汁色のベンガル湾に体ごと泳がせる 体を漂わせると 

ドイツの女性もそれにならって気持ちよさそうだ

 オッパイ越しのベンガル湾はなんて広いんだ

 本当に本当に英語を話せない自分に腹が立ったのはこの時が

初めてだった 海をゆりかごに太陽を浴びる 青汁色の海に

青白いオッパイは溶けてしまいそうだ このまま至福の時が

続くのかと思った が やはりというか情報を聞きつけてきた

近所の住人がワラワラ遠巻きに集まっていた すぐ自分が

行動を起こせばよかったが ドイツの女性はオッパイを腕で

隠しながら遠巻きの住人に悪態を罵って1人サッサと着替え

帰ってしまった こちらはというとボーっとしたまま追いかける

ことも出来ず どうしたらいいか分からず浜辺に戻って

ドイツのロックなネーチャンの怒髪、天をついた後姿を

ただただ見送っていた ボディガードも出来ない不GUY無い

自分にやりきれなさとせつなさを感じ ワラワラいた住人の中

に昨日カメラの前ではしゃいでいた子供(♂)を見かけ

なんだか複雑な思いもした 暫く惨めに浜辺にたたずんでいた

 1人になるとビーチでゆっくりも出来ず 又浜辺をブラブラする

 暫くドイツのロックなネーチャンとも顔を合わせにくい

 集落の更に先の北へ行ってみようと思った 集落が近づくと

目の前を果てしなく続いていそうな浜辺に人が点々としゃがんでいる

最初は黄昏て海を見ているのかと思ったがそうではなかった

 第一しゃがみ人に段々近づくと頭をかきむしるように 悩んで

いるように ウンコしていた エエッー眉毛が上がり瞳孔が開いた

やはり ウンコしていた それでも歩みを止めることが出来ず

横目でチラチラ見ながら大きく弧を描いて通り過ぎる

 又更に数十m前方にしゃがんでいるインド人に近づいていく

なんだか ショッキングだった 青く広い空の下 ドイツのアレ

もショッキングなコントラストだったが インドのソレも青く広い

空の下ではショッキングなコントラストだ

 それでも歩みを止めることが出来ず進む 次にしゃがんでいる奴

は『ヘーイ ジャパニ~!!』と気軽に声をかけてきた

『1つに集中しろ!』心でシャウトし マスオさんみたいな

愛想笑いで軽く手を振る  住人達は写真を撮っていた

自分(イシカワ)の顔が通っていたらしい ”まさかここで写真?”

と思いながら足早に北へと進む よく見たら点々とある

浜辺のソレは波がさらっていき海へと消えていく

皆浜辺のトイレを終えると海へ行きジャブジャブ 

ハンドウォシュレットしていた やっぱり、、、、と

妙に関心していたが さっきまで身を任せていた青汁色の

海の記憶がにわかに違う色に思えてきた セピア色になるには

早すぎる 潮水でバサバサになった我がクセ毛にそっと触れる

 きびすを返し宿へと一刻も早く戻ろうとするも ちょうど沖から

船が戻ってきた 集落から住人がワラワラ出てきて何やら騒がしく

なりそのうち船を浜辺に運ぶ手伝いをさせらた 浜辺に上がった

船からサメが投げ出されアレヨアレヨ サメが並ぶ 並べられた

サメは手際よく切り身にされ即売会となった 

 奥様達がワーワーして鳥達がギャーギャーうるさい

 魚臭く アンモニア臭かった 切り刻まれたサメの欠片を横目に

やっと宿へ帰ることが出来たのは既に日が落ちかけた夕方

 暗くなって視界が悪くなっていく道で 

もしかして 1日目のあの暗がりの恐怖の帰り道(プリー2参照)

あの時のしゃがんでいたインド人もただウンコしてただけじゃねーか?

 と思うのでした

 旅のオマメ

 シバ神…….インドの神様 息子はガネーシャ

 ジャパニ~…..日本人

2010-03-19 | Posted in ISHIKAWA旅日記Comments Closed