中国 カイラス巡礼 BK AK ~初めに

この投稿は1999年から2001年までのバックパックを背負って世界を放浪した話を書いてます

バックパックを背負ってえっちらおっちら あっちに手付かずの遺跡があると

言われればあっちへフラフラ そっちに美女が多く住む村があると聞けば

そっちへフラフラ、、、、、、

旅をだらだらし続けた期間はボンヤリ頭に思い描いていた半年くらい、、、

をはるかに越え2年半という人生の数十分の一の期間になってしまった

流浪と言うにはかっこよすぎて かといって旅行というにはお気軽に愉しいだけの

ものでもなかった

旅に出ると決めて当時のお客さん達から 「自分探しの旅ですか?!」と聞かれる

度に口を半開きに力無い曖昧な笑顔でアハハ、、、とだけ答えていた

どうも自分探しという言葉に違和感を感じていて旅と自己啓発とは結びつかない

でいた が 旅に出るきっかけの1つにこのまま仕事をこなしていく毎日で

いいのだろうか、、、という疑問はあった しかし大きく心を突き動かしたのは

人やメディアを通して見たり聞いたり読んだりして想像したものを自分自身で

感じたかった、、、、、で 旅から帰ってくると自分自身何か変わったといえば

はっきり変わったのは古い10円玉の色くらい日焼けした身体と右往左往しながら

鎖骨まで伸びた我が髪であって 自分自身何が判ったかと言えばはっきり

判ったのは我がクセ毛の認識の甘さと我がメラニン色素の潜在能力の高さだった

ただBT(Before 旅)とAT(After 旅)とでは知識が劇的に広がった

旅に出なくても日々過ごすうち得る知識はあるだろうが

肌を痛いぐらいに叩くスコールの中を走っている時 ふと気づくとまったく

音の無い世界の中にいた時 ほうほうの態で国境を越えるとあたりを漂う

匂いが変わって驚愕した時 鯖はパンにも合うのだなとサバサンドを

思いっきり頬張った時 怖いイメージの宗教でしかなかった人々の祈り姿に心を

打たれた時、、、、、旅をしなければ解らなかった事だ

旅はいろんな事たものを引き換えにしたと思う けど これでいいのだ!、、、

本当にそう思う

性格や人の懐 心は旅に出たから変わったり深くなったり大きくなるという

ものではなく齢を重ねるうちの出来事をどれだけ噛み締めるかでその人の味が

ジンワリ出てくるものだと思う

なのでBTもATもそんな変わらないものだと思っているが明らかに旅の途中で

変わった BK(Before カイラス)AK(After カイラス)だ

我がのらりくらりな旅をザックリ二分するとこうなる

これからそのことを書こう

旅のオマメ

ふと気づくと音の無い世界…….チベット標高4000m ヒッチのトラックが泥に埋まって立ち往生していたときの出来事

ほうほうの態~…….中国からネパールに入ると一気に気温が上がり粉っぽいスパイスの匂いに変わってました

サバはパンにも合う…..トルコ イスタンブール ガラタ橋下の船で売っている 揚げたサバを炭焼きして玉ねぎ、トマト、レモンを絞ってフランスパンではさんだもの うまーい!

2012-06-08 | Posted in ISHIKAWA旅日記Comments Closed