旅日記 Next Door タイ 3

ここでの話はチョットした旅の話を綴っています、、、。

バンコクも近代化が進み年々便利になっているが 同時に年々生活の匂いがなくなって来ている

ドリアンともドブとも区別がつかない匂いに花の香り そしてジャスミンライス(タイ米)の炊ける匂いが混ざっているのがバンコクの匂いだ(と思う)
それに ムッとする湿度とで空気は重いが 人と車の喧騒で重い空気をずっと舞い上がらせている

昔 強烈に感じた匂いは今では ほのかな
カホリしか感じなくなってしまったが
時に路地の角を曲がって漂って来る強烈な匂いにオドオドして過ごしていたバックパッカー時代の頃を思い出すのだった ピカピカのヘインズの肌触りが今でも思い出す(旅日記 アジア編参照)

あれから10数年が過ぎた 変わりゆく世界に自分はどれだけ変わったのだろうか

成田を出発する人々の中にバックパックを背負っている人が減っているように思う
未だ バックパックと共に旅をする自分はいつまでそれが出来るのだろう
いつまでその旅をするのだろう

これを思うと切ない

もう若く無い 若さに抗う事ができない 来年もバックパックを背負いバンコクへと来る、、、とは言い切れなくなった

それを思うと切ない、、、

日本に居ても世界で嗅いだ匂いに触れる事が出来る そしてその都度沸き起こる旅熱は生涯癒える事は無い、、、
たぶん

そしてその都度
旅を夢想し旅に出る、、、
出来るだけ

うだる日々にビールを煽りメシをかきこみ惰眠を貪る こうして至福の時は過ぎ 今回のタイもお腹いっぱいになった
旅熱は下がり気になるのは仕事の事ばかり 日本へ帰ろう

バンコクを出発するため 空港に行くと我がフライトは30分の遅延との事
台湾経由で台湾の乗り換え時間は約50分
気にせず機上の人となり台湾到着
台湾から成田のチケットを手に搭乗ゲートを確認し ふと空港の時計を見ると どうも しっくり来ない 時計の針は我がチケットの出発時間を過ぎた所を指している、、、
これだから海外の時計って、、、
しかし訝しさを持ちつつ搭乗ゲートに着くと掲示板には出発時間が違い 行き先が違う、、、
これだから海外の空港って、、、
訝しさを保ちつつ近くにいたCA(客室乗務員)にチケットを見せると
綺麗で見事な二度見、、、

ゆっくり顔を上げ「もう 出ましたよ」との無情な発言
廻りのCA達も「やっちゃったね、、」風の顔 顔 顔

此処でハッキリ乗り遅れた事を理解し同時にこの状況が理解出来なかった

CAに案内されたカウンターへ行き訳を話すとトランシーバーで何やら乗務員が連絡を取り合っているのを呆然と眺めていた

すると フライトは明日の朝出発
成田着13時
明日12時から仕事 この状況をどう足掻いてもどうする事も出来ない
頭の中では明日のシミュレーションをしようとするが巧く回らない
これからどうしようと思っていた矢先

ホテルをとったから今日はそこに宿泊して下さいとの事

急に真っ白だった頭の視界が開く

ホテルへはマイクロバスが出るので玄関を出るとフルスイングの横殴りの雨に風 どうやら台風らしい

台風を逃げ切った我が旅は帰りで捕まった様だ
全くの予想外

明日の出発もままなら無い

再び不安がよぎり ホテル到着
海外を旅した中で1番の高層ホテル
ワォ!

再び頭の視界がサーっと開く

バックパックを背負っている人 皆無

それでもチェックイン 部屋に入ると

20131001-010533.jpgまぁ綺麗

バスルームは曇りガラスだがスイッチ1つで透明になり部屋を見渡せる

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まぁ エロい

1人では持て余す部屋だ

メシもついている
喰べて

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喰べて

20131001-012042.jpg喰べる

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ご満悦にたらふく平らげ

翌日無事定刻にフライト成田13時着
予約のお客さんが待っている

21キロになった我がバックパックを背負ってオシャレな表参道を疾走するのがこの旅のハイライト

我が旅の神様の演出は最後の最後まで気が抜け無い

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おしまい

長々ありがとうございました。

2013-10-01 | Posted in ISHIKAWA旅日記Comments Closed