インド デリー1 インドで自分も考えた

この投稿は1999年から2001年までのバックパックを背負って世界を放浪した話を書いてます

 バラナシ駅を夜出発しインドの首都デリーのニューデリー駅に着いたのは 

朝7時であった 朝7時というと人々の出勤時間と重なりムンバイ以来 

であろう  ピチッとYシャツをズボンに入れ7:3の横分けかオールバック

のビジネスワーラー(マン)が颯爽と闊歩していく中反対方向にヨロヨロ歩く

 日本に銀座という所があるなら金座があるようにデリーにニューデリーが

あるならオールドデリーという所もある 旅人はだいたいニューデリー側に

ウロウロたむろしていることが多い 何かとコンビニエンスだからだ

 オールドデリーはオールドだけに昔からある街で歴史的建造物が

多いようだが行っていないので知らない インドの建造物は既にお腹いっぱい

であり消化不良を起こし胸焼け気味であった

 デリーに来た理由はただ1つ パキスタンと中国のヴィザを取る為だ

 デリーはインドの首都だけに各国の大使館がサモサの中身のジャガイモ

のごとくゴロゴロある 事務業務の為に出張に来たビジネスマン(ワーラー)

の心持であった

 ニューデリー駅から徒歩数分という所に メインバザール という

バックパッカーが集う通りがある 両替屋があり お土産屋 インターネットカフェ

安食堂などが軒を連なり 安宿が多く点在している

 バンコクのカオサン通りやカトマンズのタメル地区のような場所だ

 メインバザールの朝はゆっくりノンビリしていた そしてなにより静かだった

小さいカラスやノラ犬が残飯をあさり 子供が柄のない箒で店の周りを

掃除している 通りはまだ広く使えど真ん中をヨロヨロながらスイスイ進む

 とりあえず宿だ 旅をして知ったことだが世界の宿の中には

チェックインチェックアウトを24時間制にしているところがある

チェックインした時間の24時間後がチェックアウトの時間で1泊となる

たとえば朝早くチェックインできるがチェックアウトは翌日以降のその前の

時間までに部屋を出るか もう1泊分払って出発に合わせることになる

 朝8時を過ぎてチェックインできてもチェックアウトの時間を考えると

もったいないような気がして辺りをウロウロヨロヨロ彷徨っていた

 インドの安宿は30~100Rs(ルピー)程であったので日本のコインロッカー

より安いのだがその当時(’99)たかが約105~350円のことでケチって

考えていた 寝不足がたたみ掛け判断力も鈍ってはいたが 今(2010)

思うと実に無駄なエネルギーであった バックパッカー=貧乏旅行という

トラップにまんまとはまっていた 勿論お金は減っていくばかりであったが

色んな所へ行って 色んな体験が出来たらいいのであって長く旅をする

ことは二の次であった 長い旅をするからこそ色んなものが見れると思うが

やはり自分はそうではなかった気がする 当たり前だがお金をかけた分だけ

見れる世界も 又 あるのだ 

 さんざんウロウロヨロヨロ彷徨ったあげく24時間制の宿にチェックイン

 バラナシではドミトリー(相部屋)であったが今回は個室だ 反 反発ベッドに

寝転がって改めて旅のルートを考えていた 実はインドを抜けてからのルート

というのはパキスタンに入り中国に抜けそこから中央アジアの国々を廻って

トルコに入る というルートや中国からロシアに抜けてシベリア鉄道で一気

にヨーロッパなんてのも考えていた

 結局は漠然としたものだった

 持っている旅行人の『アジア横断』はインド~パキスタン~イラン~トルコ

のルートしかなく中央アジアやロシアは持ってきたユーラシアの地図しかなく

(中国はチベットの憧れがあり旅行人の『チベット編』を持っていた)

旅のルートを指でなぞってもなぞってもなーんにもアイディアは出てこなかったし

情報は入ってこなかった  

 「畳水練」であり「机上の空論」であり地図上の空想であった

 ロシア(ソ連)の映画や美術が好きであったことや中央アジアの

シルクロードに悠久のロマンを感じる、、、、といったこともあったが

アジア横断のインド パキスタン イラン トルコの黄金ルートと違った

場所から横断したかった というのが漠然の大半を占めていた

エルドラドは別にある そう漠然と考えていた

 まぁとりあえずパキスタンと中国のヴィザだな、、、とぼんやり思いながら

いつの間にかウツラウツラしていた

 慣れた自信の驕りも怖いが無知の自信も恐ろしい

 旅に出てビギナーバックパッカーにしてはあまりにも無謀なことが

多かったが 今思うと運に恵まれていたと思う その1つがこのデリーでの

出会いや再会がきっかけだった

 この頃はまだそれに気づいていないベッドの上であった

 旅のオマメ

 金座….. 江戸幕府において金貨の鋳造あるいは鑑定 検印を行った場所あるいは組織 東京では日本銀行のある辺りが金座

 ヴィザ…..査証 入国許可申請書みたいなもの 必要であれば外国人が入国する前に必ず取得しなければならない 発行は大使館や領事館(在外公館) いる国といらない国があり また 在外公館によって取得発行日数や入国滞在日数 手数料が異なりバックパカー同士ヴィザの状況の情報交換が話の中によく出てくる たまにヴィザマニアなるものが存在する

 サモサ….ゆでて小さく潰したジャガイモとグリーンピースなどを香辛料で味付けし小麦粉で作った薄い皮で三角形に包み揚げたインドの軽食 旨かったなー、、、

 カトマンズのタメル地区…..デリーのメインバザールみたいな所

 畳水練….理屈ばかりで実地訓練が欠けている為実際には役にたたないこと 同意味語で机上の空論

 ロシア(ソ連)の映画….惑星キンザザ ゼロシティーがわりと好きです

 エルドラド…..黄金郷 

 

2010-07-02 | Posted in ISHIKAWA旅日記Comments Closed