パキスタン ラワールピンディ2 ご当地グルメ

この投稿は1999年から2001年までのバックパックを背負って世界を放浪した話を書いてます

 キレンジャーが去り我一行はゴレンジャーから藤子F不二雄のアニメみたいな

編成となって宿にチェックイン この宿は日本人バックパッカー御用達の宿でも

あるので情報ノートがあり この情報を頼りに来た(ナガイさんプレゼン)

のもあるが 駅から近かったってのもある

 ラワールピンディは歴史的建造物が無くこれといって見所のない街らしい

我4人一行もフンザに向かう中継地点として寄ったのだが 我々にはここでの

お楽しみがあった 『ご当地グルメ』 だ ここでいうご当地グルメとは 

”その土地に昔からある食べ物やとある店が開発あるいは発祥して住民に

定着したメシ ”でもあるが 他に ”この土地でこんなものが喰える”という

味の良し悪しは二の次で旅のネタの食指をねぶるメシの事でもある 

勿論旨いに越したことは無いが不味いなりに旅のネタとしては美味しいものに

なるので一部の旅人はこぞってご当地グルメ詣に足を運んだものだった

 ここラワールピンディでの『ご当地グルメ』はラグメン ラグメンとは中国新疆

ウイグル自治区から中央アジア一帯で広く食べられている(ラグマンとも言う)

ちなみにラグメンはパキスタンではあまり食べることができないが ここ

ラワールピンディは中国との商業的ルートでもあるためウイグル料理を出す店

があった よく街を見渡すと オッチャンの引いているリヤカーにはでっかい

チェックの袋や店の軒下に積まれているダンボールには角ばった中国の漢字

が書かれていた 我々4人一行は足並みをそろえ SHINJAN BEST FOOD

という店の門をくぐる 薄暗い店内にこれまた薄暗い店員がオーダーを取りに

来る ”4 ラグメン!”力強くオーダーし薄暗い店員が無言で踵を返していく

ジャスミンティーがあり飲み放題だ ジャスミンティーなんてどれぐらい振りで

あろう 入浴剤を思わせたお茶(個人感想)に違和感を覚えゴクゴク飲めた

記憶が無いがここではゴクゴク頂く 旅のテンションは味覚のベクトルを変える

旅行先の朝食と似ている テーブルには 象牙色の箸がある 見るからに

あきらかに太い 久しぶりがヘルプして箸を持ち虚空をはさむ 日本人にとって

太く どちらが箸先か判らないこの象牙色の箸を不思議に思う 箸さばきを

ウォーミングアップしながら改めて日本の箸の素晴しさを実感する

 そうこうしてラグメン到着 目の前のラグメンの皿をハンドルのように持ち

ためつすがめつ眺めながら動かし立ち上る湯気を浴びる いい匂い♥♥

スープ皿に茹で上がった白い太麺に炒めた肉野菜(マトン 赤ピーマン

玉ねぎ ニンニク トマトなど、、、たぶん)が乗っかっている スープは無し

これがラグメン 筆のような箸で麺と具を混ぜ油でコーティングされた麺を

啜る 食感はモチモチだ 腰があるかといえば そそる様な腰つきではないが

料理の腕はある といった所だ 更にワッシワッシかき混ぜラグメンに喰らい

ついていくとニンニクが効いてピリ辛だ 更に啜る啜る すると割と近くにいた

マトンの雄たけびがこのご当地グルメに舌鼓を BEAT IT !

パキスタンに入り肉といったらマトンにこの時はまだ『旨い』と感じる我が舌で

あった 皆箸並みは違えど口を揃えて ”旨い!”と言う 油やマトンに

ジャスミンティーは旨くサッパリさせてくれる 旅人や情報ノートに書かれた

通り旨いのだが 少しだけ引っ掛かる味だった マトンのカルマ地獄が

ゆっくり渦を巻き始めている時だった

 旅のオマメ

藤子F不二雄のアニメ….男3人 女1人という構成がほとんど exドラえもんは ノビタ ジャイアン スネオにシズカちゃん キテレツだったら キテレツ ブタゴリラ トンガリにミヨちゃん と言った具合  注 我男3人組は誰がノビタでもブタゴリラでもない

新疆ウイグル自治区…中国の西端にある自治区 ウイグル自治区内でも漢族の方が人口が多いと推測されている 両族間に確執あり

ウイグル料理……ウイグル族はイスラムなので豚肉は食べない 肉といったら羊だ

2011-04-30 | Posted in ISHIKAWA旅日記Comments Closed