旅のコラム ゾッとする話

 旅の不定期コラムです

 ダルマ女(男)の話を知っているだろうか?

とある国のとある街に見世物小屋があった たまたまその街を

訪れた日本人旅行者が興味本位でその小屋に入ると 

手足が無く頭と体だけの女(男)が檻の中に目を閉じてたたずんでいた

その姿がまるでダルマのようだったという そのショッキングな光景に

旅行者は悲鳴とも日本語ともつかぬ声を上げてしまった 

その瞬間 ダルマのような女(男)がカッと目を見開いて

『日本大使館へ連絡して!』

大声で叫んだという あまりにも一連の衝撃に旅行者は小屋を

飛び出した しばらくして冷静になってもう一度小屋に行ってみると

そこには何も無くなっていたという、、、

細かいディテールは聞いた人さまざまちょっとした違いはあるが

大まかなアウトラインは まあこのような話だ

 またこんな宿の話を聞いた

とある国のとある街の宿は深夜になると部屋の天井の一部が

開いて人がスルスル降りてきたり 一部の壁が360度回転式に

なって人が現れたりする伊賀者甲賀者も真っ青な忍者屋敷になっている

こっそり部屋に忍び込んだ者は ”毛むくじゃらの大男” 

目的は部屋でグーグー寝ている無防備な寝込みを襲うためだという

”毛むくじゃらの大男”の性欲の暴走先は男性限定と なんとも

一部の男性は置いといて理不尽極まりない

旅行者は寝込みを襲われ 抵抗を試みるも相手は”毛むくじゃらの大男”

力で負かす勝率はあまりにも分母が大きすぎる 

それでも必死の抵抗に

『I’m AIDS !  I’m AIDS!! 』 と連呼するも

”毛むくじゃらの大男”はジタバタする耳元にバリトンヴォイスで

こう囁いたという

『No Probrem!  Me  Toooooo!!♥』

こうして 濃密な夜は過ぎていったという

 またこんな夫婦の話を聞いた

とある国のとある街に新婚旅行に訪れた2人が興味本位に

街の奥まで買い物に出かけた 気になる店を見つけ妻1人

が店に入り夫は外でブラブラしていたという 一向に出てこない

妻に痺れをきらせた夫が店に入ると 妻は忽然と姿を消していたという

そしてこの妻はどこかの国に売られ 最後にはダルマ女になったという、、、

 旅をしているとちょっとした旅の噂や旅伝説を怪談話のように

時に盛り上がり時にヒッソリと聞いた

旅の浮かれた気持ちにほんのチョッピリ警鐘を鳴らしたものだった

 こういった話は出どこがはっきりしないケースがほとんどで

実際旅の噂話のようなことに遭遇した人などあったことが無い 

ちょっとした出来事に尾ヒレ足ヒレがついていったのが大体の話だ

、、、しかしとある国のとある街を見てこんな話を聞いた

とある国のとある街はインド カルカッタ

街のいたるところにいたホームレス達が”ある日”を境に

姿を消したのだという、、、

”ある日” の前夜 ホームレス達を連なるトラックに乗せる役人風の

姿を見た者がいるという

ホームレス達はデカン高原という僻地に移送させられた と

人から人へ噂が流れた

 以後カルカッタにはホームレスが激減し街が綺麗になっていった

という、、、、

 カルカッタを訪れ聞いていたほど多くないホームレス達をみて

何気なく疑問を口にしたら こんな答えがヒソヒソ返ってきた

そして「”ある日”を境」というのは マザーテレサが亡くなった日と

重なるという、、、、

 コラムの補足

マザーテレサ 1997/9 永眠 享年87歳….. カトリック教会の修道女 カルカッタに『孤児の家』を開設 カルカッタのスラム街に住んでいる貧しい人や孤児の為(ホームレス)に最期まで奉仕活動をする             

                    以上 ゾッとする話でした

2010-02-08 | Posted in ISHIKAWA旅日記Comments Closed