旅日記 Next Door タイ 1
ここでの話はチョットした旅の話を綴っています、、、。
切ない話をする
今日の仕事も終わり深夜コンビニによってふとカゴに入れた飲み物は以前一緒に暮らしていた人の好きなものだったと レジで気づいた時、、、 や
この冬始めてお気に入りのコートに袖を通し ポケットから小銭と一緒に出てきた映画の半チケを見て 一緒に観た相手はもう手が届かなくなってしまった人だと思いだしたり、、、
なんていう切ない話ではなく
友人のパソコンを借りたら
「スカ○プD」 や「40歳平均年収」などの検索履歴を見てしまったり
みんながチラ見する綺麗なお姉さんの服にご飯粒が付いてるのを見てしまったり、、、という切ない話でも無い
代々木公園でよく各国のフェスティバルが催され その度にブラリ出かけると
其処彼処から漂うスパイスの匂いは
バックパッカー時代にその国を訪れた時の匂いと結び付き いつの間にかその国の喧騒の中を旅する白昼夢を見ると途方もない切なさが襲って来る
切ない話とはコレ
「匂い」は香りより湿度を感じ質量を感じる そして何より時として郷愁へと誘ってくれる そしてその先には
甘く 酸っぱく 苦い 総じて切ない思いを引き寄せてくれる
旅への想いは今では心の澱(おり)となり
深く底に沈んでいるが ひとたび舞い上がるのはいつの日か嗅いだ匂いに触れる時だった
旅への想いは決して治る事の無いウイルスに冒された様なもので いつの日か嗅いだ匂いは旅の記憶を掻き乱し
ゆらり舞った旅の想いは微熱に似て日常を営む平衡感覚を麻痺させる
切なさが募る、、、
アジアはそんなウイルスに冒された自分のサナトリウム(療養所)の様であり
火照った旅の想いを癒すのに良い所だ
ここ数年夏休みをタイ バンコクで過ごしでいる いつもの宿に泊まりこれといって観光はしない
ただ うだる様な日々にビールを煽り タイ飯をかきこみ惰眠を貪る
そんな療養の日々を書く
パート2へ続く、、、